AWS EC2 の東京リージョンで、2021年12月13日から、C5 より高速なインスタンスタイプ C6i が使用可能になった。
C6i インスタンスは、オールコアターボ周波数 3.5GHz の第 3 世代インテル Xeon スケーラブルプロセッサー (コードネーム: Ice Lake) を搭載し、様々なワークロードにおいて C5 インスタンスと比較して最大 15％ のコンピュートティングプライスパフォーマンスを提供
とのことであり、費用は C5 と同じである。
将棋AI の探索速度を調べたところ、C6i は、C5 より 4.6 % 高速、という結果だった。
少し速いだけであるが、費用は同じなので、今後は、C5 ではなく、C6i を使うべきである。
ただし、C6i を使うためには、Elastic Network Adapter (ENA) 用の更新されたドライバーが必要になる場合がある。
PowerShell で、次のコマンドを実行すると、ENA ドライバーのバージョンがわかる。
Get-CimInstance -ClassName Win32_SystemDriver | Where-Object { $_.Name -eq 'ena' } | Select-Object Name, Caption, @{Name = 'Version'; Expression = { (Get-Item $_.PathName).VersionInfo.FileVersionRaw.ToString() } }2021年4月の Windows Server 2019 では、次のように、Version が 1.5.0.0 であった。
Name Caption Version ---- ------- ------- ena Amazon Elastic Network Adapter Driver 1.5.0.0
このバージョンで、インスタンスタイプを C6i に変更すると、起動はできるが、リモートで接続できなかった。
AWS Systems Manager の Automation にある AWSSupport-UpgradeWindowsAWSDrivers で、ドライバを更新できるが、稼働中のインスタンスのドライバ更新は、したくないので、新たなインスタンスを作成した。
インスタンスのパブリック IPv4 アドレスが変わってもいい場合は、この方法を使うことができる。
現在は、クイックスタート AMI で、Windows Server 2019 と 2022 が選択できた。
Microsoft Windows Server 2019 Base Microsoft Windows Server 2022 Base
両方でインスタンスを作成してみた。
ENA ドライバーのバージョンは、どちらも 2.2.4.0 で、インスタンスタイプ C6i が使用できた。
Name Caption Version ---- ------- ------- ena Amazon Elastic Network Adapter Driver 2.2.4.0
参考：
追記 2022/01/21
その後、色々な状況で、再度、測定したところ、C6i は、C5 より 15%～20% 高速、という結果になった。
